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新年度のご挨拶

2020年4月1日

皆様、日頃、大変にお世話になっております。
昨年末は、パソコンの入れ替え作業のため、本HP内容の更新がうまくできず、年末年始のご挨拶ができませんでした。そこで、年度の変わり目に改めてご挨拶を申し上げる次第です。

ところが、現在、コロナウイルス禍によって皆様の生活や業務も制限されているかと思いますので、当事務所新年度のご挨拶にはあまりふさわしくない状況となってしまっております。

ご挨拶の時期をさらに延期するか悩みましたが、コロナウイルス禍の影響は未だ終熄時期が見えませんので、皆様へのお見舞いも兼ねて、年度初めのご挨拶をさせていただければと思います。

令和元年においても、様々な業務を担当致しましたが、比較的、大きな裁判を担当し、裁判所に提出する書面を何度も書いていたような気がしております。そのうちの一つは、最高裁判所の審理に上っており、今後の結果を待っている状況です。

今年は、4月1日に改正民法が施行されますので、契約書を見直す時期ではありますし、中小企業の喫緊の課題である「事業承継」についても対応がより増加する時期でありますが、その前に、コロナウイルス禍での経済的影響が出始めており、資金繰り等において大きな問題が生じつつあります。当事務所としても、コロナウイルス禍により経営状況が悪化した企業への支援について今後、対応していく所存です。引き続き、ご相談いただければと存じます。

【当事務所;昨年度の対応内容】
0.はじめに
 我々の業務は解決まで時間を要するものも多いため、おととしからの案件を昨年も担当を継続しているものも少なくありません。その中で、昨年は、地方の中核病院の再生案件を短期間にて特定調停を利用して対応し、また映像制作会社について民事再生手続の申立てを行ったり、飲食業者について中小企業再生支援協議会を利用するなど、中小企業の再建案件に多く携わる機会がありました。
 取引関係の紛争では、知的財産関係において、不正競争防止法や著作権違反を理由として訴訟提起し、対応している案件が昨年に取り扱った中では特色がある案件かと思います。
 なお、令和2年1月から3月までにおいては、さらに、新たに、会社更生事件の調査委員案件、大量の被害者が発生した案件の債権者破産申立事件の申立代理人、上場企業関係会社の不正調査などの対応を行っております。


1.執筆・講演
 髙井弁護士、犬塚弁護士による東京商工会議所支部における民法改正のセミナー講演のほか、髙井弁護士においては、各弁護士会において事業承継に関する講演・シンポジウム出演を実施しました。その一連の中で、髙井弁護士は、衆議院経済産業委員会において、事業承継に関する法改正について、専門家として参考人に呼ばれ、質疑を果たしました。
 そのほかの詳細については、各トピックスの記載をご覧下さい。

2.個別紛争案件
通常のご相談・交渉・訴訟対応以外に以下の分野において、様々な案件を担当致しました。
(1)M&A案件
 小規模案件を含め、複数対応を致しました。
 事業承継や事業再生と組み合わせての対応も多くありました。
(2)取引紛争
 主に、物品販売、請負、メーカー、建築、不動産関連、飲食業、サービス業、広告代理、消費者取引等において交渉・相談対応を致しました。
(3)事業再生
 民事再生案件の申立て事件のほか、特定調停スキームによる再生案件、中小企業再生支援協議会案件等多数の私的整理案件を担当しております。なお、基本的に「経営者保証ガイドライン」が利用できる場合は、特定調停等にて保証債務免除する対応を実施しております。
(4)事業承継
 親族内案件などの対応を実施しました。
(5)知的財産関係
 不正競争防止法案件や著作権案件について、交渉案件のほか訴訟案件を担当しました。
(6)労働関係
 就業規則対応、個別案件の相談・交渉を行いました。
(7)建築紛争・不動産関連
 貸借案件を中心とした訴訟案件を複数担当するほか、交渉案件を担当しました。
(8)倒産・廃業
 破産管財事件のほか、中小企業の廃業対応を多数行いました。
(9)家事事件
 相続案件、離婚案件等の家族関係案件の訴訟、交渉・相談を扱いました。
(10)刑事事件
 個々の弁護士による担当案件を中心として複数扱いました。
(11)そのほか
 会社内紛関係、下請法関係、近隣関係等を扱いました。

3.そのほか
 髙井弁護士は、上場企業2社等の社外監査役を務めたほか、ADRの仲介委員を務め、また人権問題として薬害C型肝炎訴訟を引き続き担当しました。さらに各弁護士において、弁護士会委員会・研究会での活動に参加しております。