2021年8月30日

東京にある３つの弁護士会の倒産法部合同作業として、２０１４年に発刊した『倒産と担保・保証』（商事法務）を約７年ぶりに改訂しました。髙井章光弁護士は、初版に引き続いて執筆のほか、編集のまとめ役を担当し、野口隆一弁護士は編集を今回担当しております。倒産手続においては、担保や保証の取扱いは重要となりますが、これをまとめた書籍は少なく、近年はほとんど発刊されていませんでした。したがって、本書初版は多くの実務家、研究者に愛用されたと聞いております。今般の改訂においては、最近の裁判例や論文などのデータを更新するとともに、２０２０年に施行された民法改正、さらに保証においては「経営者保証に関するガイドライン」など新しい制度の内容も反映しております。また、今年から法制審議会にて審議となっている担保法制の改正につきましても睨んだ論考に修正をしてもらっていますので、これからの実務や研究に必要な書籍となるものと思っております。