2023年9月2日
髙井章光弁護士は、イセ食品株式会社の更生管財人に2022年から就任し、現在も更生管財実務を実施しております。したがって、本講演では本事件の概要と更生計画認可に至るまでの手続や法的問題についての報告に限って報告を致しました。
本件は、鶏卵事業という生きもの、生ものを扱う事業であることから、継続取引を約する取引業者への弁済については、更生法47条5項や再生法85条5項により弁済を実施し、また、国内最大生産量を誇る同事業が複数の会社によって一体として営まれている特殊性から、基本的に債権者に対してはどの企業においても同率での弁済を実施する(パーレート弁済)方針にて計画が成立しております。このような法的問題を中心に報告を実施致しました。